【創刊】元・住宅ローン審査担当者が語る住宅ローン|2026年10月最新金利と「主要銀行の勢力図」
■ 創刊のご挨拶:なぜ、この投稿記事を始めるのか? はじめまして。本記事の執筆を担当します、小﨑です。 私はこれまで、金融機関において住宅ローンの専担窓口として数多くの資金相談を受け、また、実際の融資審査業務にも携わってきました。 土地探しから始まり、間取りの打ち合わせ、着工、上棟を経て引き渡しまで半年〜1年以上かかる「注文住宅」では、一般的な完成物件とは全く異なる資金決済ルールが存在します。ネットの金利表を鵜呑みにした結果、 「着工金や中間金の支払いに対応していない銀行を選んでしまった」 「引き渡しまでの間に金利が上がり、毎月の返済計画が狂ってしまった」 「年収は足りているはずなのに、本審査で減額回答を食らってしまった」 といったトラブルに直面し、頭を抱える施主様を、私は審査の現場で数え切れないほど見てきました。 家づくりは、一生に一度の大きな事業です。 だからこそ、「表面的な金利の安さ」や営業トークに惑わされず、銀行の審査現場を知るプロの視点から、本当に安全で納得のいく資金計画や気を付けるポイントなどを届けて、幸せな家族の一助になりたい――。 そんな想いから、この連載を立ち上げました。 ■ 【2026年10月】主要金融機関の住宅ローン最新金利一覧 記念すべき第1回は、日銀の利上げを受けて各行が一斉に動き出した「2026年10月時点の最新金利の勢力図」を整理します。 ※各行の最安金利はWEB申込や給与振込、自己資金割合(物件価格80%以下など)が条件となっています。 審査結果により金利が上乗せされる場合があります。 ② 地方銀行の動向:「ネット銀行より地銀が安い」逆転現象も 地方銀行の金利はエリアによって大きく異なりますが、非常に興味深い現象が起きています。 南都銀行(近畿):変動最安 1.125%(最大引下げ後。メガバンク最安の三菱UFJを下回る水準) 横浜銀行(関東):変動最安 1.295%(融資手数料型) 福岡銀行(九州):変動最安 1.525%(プレミアム住宅ローン・融資手数料型) 筑波銀行(関東):10年固定が 3.050%〜3.100% とネット銀行を下回る水準 元審査担当のワンポイント解説 これまで「ネット銀行=圧倒的低金利」「地方銀行=高い」というのが常識でした。 しかし現在、ネット銀行の変動平均は1.598%まで上昇しており、地域の有力地銀の方が金利が低いケースが頻発しています。 注文住宅を建てるなら、最初からネット銀行一本に絞るのは得策ではありません ■ 次回予告:金利上昇はまだまだ止まらない? 今回の比較表を見て「変動金利も1%台に乗ってきたな」と感じた方が多いはずです。 しかし、この金利上昇はまだ序章に過ぎません。 次回(第2回)は、「なぜ今これほど金利が動いているのか?日銀の利上げペース短縮と、11月に迫る『短プラ引き上げ』の影響」を徹底解説します。 これから家を建てる方がいつまでに行動を起こすべきか、最新の市場予測をお届けします。 ■ 執筆者・監修者プロフィール 執筆・監修:小﨑 地方銀行で住宅ローン専担業務および住宅ローンの保証会社で審査業務に従事。年間に数百件以上におよぶ住宅ローン審査・資金決済の実務を担当。現在は弊社にて、つなぎ融資プロジェクトの立ち上げや、管理業務の責任者として従事。